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アステラス製薬との新規創薬標的共同研究において同社がオプション権を行使

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02 9月, 2025 - 
アリヴェクシス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO 木村 俊 以下、「当社」といいます。)は、2024年6月17日より、アステラス製薬株式会社(以下、「アステラス」といいます。)と、アステラスが選択した新規創薬標的について、当社創薬プラットフォームModBind™などを活用し新たな低分子化合物を探索する共同研究(以下、「本共同研究」といいます。)を進めてまいりました。このたび、本共同研究の進捗に基づき、アステラスより研究成果に関する権利を獲得するオプション権を行使する旨の書面を受領いたしましたのでお知らせいたします。 本共同研究は、アステラスが選択した、これまでその機能を調節する化合物の報告のない新規の創薬標的分子について、ModBind™を含む当社の計算創薬プラットフォームを活用することにより、新たな低分子化合物を見出し、革新的な治療薬の創製を目指すものです。また、本共同研究では、当社は、計算創薬プラットフォームを活用したin silico評価に加え、複数の実験系の構築や化合物評価など、統合的な創薬研究を担ってきました。アステラスは、研究成果に関する権利を獲得するオプション権を取得していました。 【ModBind™について】 当社は、GPU(Graphics Processing Unit)を利用した物理学ベースの分子動力学シミュレーションや大規模バーチャルスクリーニング・アルゴリズム、深層学習モデルなど、低分子創薬を劇的に加速する様々な計算創薬プラットフォームを有しており、自社創薬や創薬協働などを通じて、すでに複数の臨床候補化合物を生み出してきています。当社の多様な計算創薬プラットフォームの中でも、新規に開発したModBind™は、従来のシミュレーション予測技術とは異なる理論的アプローチに基づき、化合物の薬効を高精度かつ従来法に比べ数百倍から数千倍高速に予測することができるアルゴリズムです。また、本手法は従来法で必要とされた対照化合物を必要としないため、化合物最適化のみならず、従来法では非常に困難であったランダムな化合物群からの有望なヒット化合物の発見についても、高精度な予測が可能です。すでに自社研究・外部協働の両面でその能力は実証されており、創薬プロジェクトの推進に貢献しています。 【アリヴェクシス株式会社 代表取締役CEO 木村 俊のコメント】 「アステラスから、本共同研究に関するオプション権を行使する旨の通知を受領したことを、大変喜ばしく思います。本標的は、これまで阻害剤や調節剤が報告されていない難易度の高いターゲットでしたが、当社はModBind™シミュレーションを通じて化合物を見出しました。この成果は、ModBind™技術の有望リード化合物創出における有用性を改めて実証するものです。現在、当社はModBind™を他の有望な疾患標的に対する創薬研究に活用するとともに、AI技術との組合せによる発展にも取り組んでいます。現在開発中の創薬生成AI基盤モデルや、AIの学習に用いる大規模合成データセットの生成など、シミュレーションとAIの融合(ModBind™xAI)が、革新的な新薬の創出や創薬研究の生産性向上をもたらすと考えています。」   アステラス製薬との新規創薬標的共同研究において同社がオプション権を行使(PDF)

国内生成AI開発力強化プロジェクト「GENIAC」への採択のお知らせ

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15 7月, 2025 - 
アリヴェクシス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO 木村 俊 以下、「当社」といいます。)は、経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する、国内における生成AIの開発力強化を目的としたプロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」(以下、本事業)の第3期公募に採択されましたのでお知らせいたします。 本事業は主に生成AIのコア技術である基盤モデルの開発に対する計算資源の提供や、データやAIの利活用に向けた実証調査の支援等を実施するプロジェクトであり、これまでその第1期が2024年2月から、第2期が同年10月からそれぞれ実施されてきました。当社は、本事業の第3期で提供される計算資源を利用し、当社が独自に開発したシミュレーション技術ModBind™をAI学習と組み合わせることにより、低分子化合物の生物活性を世界最高精度で予測する創薬生成AI基盤モデルを構築します。また今回構築するモデルの社会実装を通して、革新的な新薬の創出や創薬研究の生産性向上にさらに貢献することを目指します。 【開発背景】 低分子創薬の分野では、物理学ベースのシミュレーションによる生物活性予測がこれまでに実用化されており、多くの成果を生み出してきています。AIにも大きな役割が期待されていますが、特に生物活性予測においては、低分子化合物の取り得る構造空間の広大さに加え、AIの学習に利用される公共データベースのデータセットの質に課題があることなどから、現時点ではAIが十分な性能を発揮できているとは言い難い状況だと考えられます。一方、自動運転などの他分野においては、実世界で取得されたデータのみならず、シミュレーションによって生み出されたいわゆるシンセティック・データがAIの学習に利用されたことで、飛躍的にAIの性能が上がり、その結果、比較的短期間のうちに実用化に至っています。これらのことから、創薬分野でも同様に、シミュレーション技術をAIの学習に利用することで、AI創薬の飛躍的な進展が期待されます。しかし、これまでの生物活性予測手法においては、高い予測精度を達成するためには実験によって生物活性が既に得られている化合物が必要なことに加え、高い精度を維持したまま予測計算の速度を劇的に向上させることが困難であるという課題があり、AIの学習に利用可能なデータの質と量、また適応範囲を兼ね備えたシミュレーション技術は存在しませんでした。 そのような中、当社で独自に開発したシミュレーション技術ModBind™は、高速・高精度かつ実験値なしに絶対的な生物活性予測ができる画期的な技術で、すでに5つの臨床候補化合物を生み出すことなどにより、実用性が実証されています。このことから、このModBind™とAIとの組み合わせが、現在のAIによる低分子創薬が抱える課題に応えられる革新的な技術となりうると考え、今回このGENIACの取り組みの中でその実証を試みることとしました。 【本事業において構築する低分子創薬生成AI基盤モデルの特徴】 本事業では、当社が独自に開発した、物理学ベースのシミュレーションに基づく低分子の生物活性予測アルゴリズムであるModBind™をオラクル(内部教師役)として利用します。これにより、新規化合物についての正確な生物活性予測データを、低分子創薬の生成AI基盤モデルの追加学習のソースとして幅広く利用することが可能となります。また、本学習フローに能動学習の手法を組み込み、広い領域を効率的に追加学習させることで、AIの適応範囲が広がり、さらにAIによる予測精度の向上が可能となります。本事業では、上記を実装し、複数の創薬標的に対してこれまでにない予測精度を示す低分子創薬生成AI基盤モデルを開発することを目標としています。 【当社の独自創薬プラットフォーム「ModBind™」について】 ModBind™は、当社が独自に開発した、低分子化合物と標的タンパク質との結合強度を高速・高精度で、かつ実験による生物活性データなしに絶対予測する物理学ベースのシミュレーション技術です。当社ではこのModBind™をはじめとするプラットフォーム技術を駆使し、すでに5つの臨床候補化合物を生み出しており、そのうちの一つについては、昨年スイスの企業に約425億円での導出につながっていることなど、技術的な有用性は広く実証されています。また、当社では、本技術を中心とした製薬企業との共同研究なども複数行ってきております。   【参照:NEDO本事業公表ページURL】 https://www.nedo.go.jp/koubo/CD3_100397.html   国内生成AI開発力強化プロジェクト「GENIAC」への採択のお知らせ(PDF)

GTC 2025 Japan AI Dayでの講演のお知らせ

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11 3月, 2025 - 
アリヴェクシス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO 木村 俊 以下、「当社」といいます。)は、当社が2025年3月21日に開催されるNVIDIA社主催のGTC 2025 Japan AI Dayにて、講演を行うことをお知らせいたします。 GTCは、世界最大のGPU半導体メーカーの一つでHPCやAI開発を先導する企業であるNVIDIA社が主催する、最先端のAIやロボティクスに関する世界的なカンファレンスです。本年は3月18日から21日にかけて米国サンノゼで現地開催されますが、その最終日に、日本国内の様々な産業におけるAI 活用事例や最新の研究開発について紹介するバーチャルイベントとしてGTC 2025 Japan AI Dayが開催され、当社取締役・CSOの寺田が、「高速・高精度・絶対シミュレーションによるシンセティックデータが作るAI創薬の未来」と題して講演を行います。当講演では、絶対結合自由エネルギー計算を高速かつ高精度に実施可能な当社の計算創薬アルゴリズムであるModBindTMの最新版のご紹介と、ModBindTMによって生成された高精度のシンセティックデータを用いて学習させた創薬AIのパフォーマンスについてのご紹介を行う予定です。 なお、GTC 2025 Japan AI Dayへの参加(バーチャルのみ)は無料で、NVIDIA社のウェブページからの簡単な登録で参加することが可能です。 当社セッションの日時:日本時間 2025年3月21日 14時00分から14時40分 当社セッションの抄録:リンク   GTC 2025 Japan AI Dayでの講演のお知らせ(PDF)

1.0億円のSeries D 2nd クロージング完了のお知らせ

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03 3月, 2025 - 
アリヴェクシス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO 木村 俊 以下、「当社」といいます。)は、総額1.0億円のSeries D 2nd クロージングが完了いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。 Series D 2nd クロージングに参画した投資家は、大原薬品工業株式会社(本社:滋賀県甲賀市、代表取締役社長 CEO 大原 誠司)であります。今回のSeries D資金調達額は合計9.0億円となり、Series D資金調達を含む累計での資金調達額は総額で約67.6億円となりました。 当社は、今回調達した資金を活用し、10以上の自社創薬研究プログラムの推進に加え、最先端の計算科学技術に基づく創薬プラットフォームModBind™を駆使したネットワーク型研究開発を更に加速いたします。これら創薬に関する研究開発活動を通じて、当社の主要ビジネスモデルである早期導出事業及び協業事業を積極的に展開し、更なる企業価値向上を目指してまいります。 【アリヴェクシス株式会社 代表取締役 木村 俊のコメント】 「この度、大原薬品工業株式会社を引受先とするSeries D資金調達の2nd クロージング完了を発表できることを嬉しく思います。前回の資金調達以来、当社はカテプシンC阻害剤プログラムの導出に成功し、現在、導出先と協力して同プログラムのIND申請に向けた活動を進めております。また、当社の画期的な創薬プラットフォームModBind™は、従来のシミュレーション予測技術とは異なる理論的アプローチに基づき、化合物の薬効を高精度かつ従来法に比べ最大2000倍以上のスピードで且つリファレンス化合物の実験データ無しで予測することができるアルゴリズムであり、初期バージョンに関する論文発表を行うに至っております。今回調達した資金を活用し、当社の免疫領域およびがん領域の創薬研究プログラムの導出とともに、ModBind™に関連した協業の実現を目指してまいります。私たちは、株主やパートナーの皆様とともに、困っている患者さんやそのご家族のために新薬の発見を加速させるという使命に向かって走り続けてまいります。」   アリヴェクシス株式会社について 会社名:アリヴェクシス株式会社 /Alivexis, Inc. 本社:東京都港区新橋1丁目18番21号 第一日比谷ビル7階 代表者:代表取締役CEO 木村 俊、 代表取締役COO 大野一樹 設立:2016年8月8日 URL:https://alivexis.com 事業内容:最先端創薬テクノロジーを駆使したネットワーク型創薬企業 大原薬品工業株式会社について 会社名:大原薬品工業株式会社 /Ohara Pharmaceutical Co., Ltd. 本社:滋賀県甲賀市甲賀町鳥居野121-15 代表者:代表取締役社長 CEO 大原 誠司 設立:1964年11月5日 URL:https://www.ohara-ch.co.jp/ 事業内容:オーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)とジェネリック医薬品を事業の柱とした医薬品会社です。小児がん、血液がん、CNSなどを重点領域として新薬の開発に取り組むと共に、ジェネリック医薬品の開発・製造・販売に注力しています。新たな治療法の開発などによって医療環境が大きく変化している現在、治療のみならず、医療の質に影響をおよぼす予防、診断、アフターケアにもイノベーションを活かしTotal Healthcare Solutionを提供できる企業を目指しております。   1.0億円のSeries D 2nd クロージング完了のお知らせ(PDF)

構造が大きく異なる化合物ペアにFEP計算を適用する新規手法を開発 -結合自由エネルギー推定の適用範囲を拡大し、創薬を加速-

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27 1月, 2025 - 
  【ポイント】 ○自由エネルギー摂動(FEP)計算で分子構造が大きく異なる化合物間の結合自由エネルギー差を効率的に計算する手法PairMapを開発 ○中間化合物を導入することで複雑な分子構造変換を橋渡しし、高精度なFEP計算を実現 ○計算機による低分子化合物の標的分子への結合予測を効率化し、医薬品開発の初期段階を加速 【概要】 東京科学大学(Science Tokyo)* 情報理工学院 情報工学系の大上雅史准教授、古井海里博士後期課程学生らとアリヴェクシス株式会社の共同研究チームは、創薬における標的分子への低分子化合物の結合能を推定する自由エネルギー摂動(FEP)(用語1)計算をより効率的に行うための新たな手法を開発しました。 近年、計算機を用いた医薬品開発プロセスでは、弱い活性を持つ医薬品候補化合物からより強固な活性を持つ化合物へと最適化を行うために、分子シミュレーションの一種であるFEPが大きく貢献しています。FEP計算では2つの化合物の間で仮想的に構造変換(アルケミカル変換)させながらシミュレーションを行うことで結合自由エネルギーの差を求めますが、2つの化合物の分子構造が大幅に異なる場合は適用が難しく、正しいエネルギー値を得られないことが大きな課題となっていました。 大上准教授らは、分子構造が大幅に異なる化合物間の構造変換を直接計算せず、中間化合物(用語2)を介して簡単な構造変換に分解して計算することで、高精度かつ効率的にFEP計算を実施するPairMap法を開発しました。この新手法により、これまでは困難だった複雑な構造変換においても、高精度なFEP計算ができるようになりました。この研究によって、医薬品開発プロセスにおけるFEP計算の利便性や適用範囲を拡大し、創薬にかかる膨大な時間と費用の削減に貢献します。 本成果は、2025年1月12日付(現地時間)の「Journal of Chemical Information and Modeling」誌に掲載されました。 *2024年10月1日に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、東京科学大学(Science Tokyo)となりました。   図1 PairMap法によって標的分子への結合自由エネルギーを予測するFEP計算のイメージ図   ●背景 医薬品の開発には十数年の期間と数千億円の費用が必要と言われており、この膨大なコストや開発期間の削減が喫緊の課題となっています。一方で、医薬品は標的となるタンパク質に結合して作用するものが多いため、計算機を用いて標的タンパク質に結合しそうな化合物を設計できるようになると、医薬品開発のプロセスが加速されると考えられます。そのため、医薬品候補化合物の分子設計を支援するためのさまざまな計算手法が開発されてきました。 自由エネルギー摂動(free energy perturbation, FEP) 計算は、2つの化合物の間で仮想的に分子構造を変換(アルケミカル変換)させながら分子シミュレーションを行う計算手法の一種です(図2)。この手法は、2つの化合物間の結合自由エネルギーの差(ΔΔG)を精度良く推定することができるため、計算による医薬品候補化合物の設計によく用いられています。しかしながら、2つの化合物の分子構造が大幅に異なる場合は適用が難しく、正しいエネルギー値を得られないことが大きな課題となっていました。 図2 自由エネルギー摂動計算の概念図。本来求めたい値は、化合物ごとの標的タンパク質への結合時と非結合時との自由エネルギーの差(結合自由エネルギー、図中のΔG1やΔG2)であるが、これを直接求めるには多くの計算時間を要する。FEPでは類似した2つの分子構造の差異に着目し、それらを構造変換させる際のエネルギー差(ΔGboundやΔGsolvent)がより短い計算で求められることを利用して、化合物の標的タンパク質への結合自由エネルギーの差であるΔΔGを計算する。   ●研究成果 本研究では、大きな構造変化を伴う化合物構造の変換に対するFEP計算を可能にするため、この場合に必要な複雑な構造変換を、中間化合物を介した複数の簡易なステップへと分解するアプローチを採用しました(図3)。まず、入力された化合物ペアに対して最大共通部分構造(用語3)を基準とした原子の削除・置換などの操作を行い、多様な中間化合物の候補を網羅的に生成するアルゴリズムを開発しました(図4)。次に、得られた中間化合物集合から必要最小限の中間化合物を選抜し、もとの複雑な構造変換を可能な限り簡略化できる組み合わせを自動的に選択する手法を構築しました(図5)。そして、ΔΔGを計算するために実際にどの化合物ペア間のFEP計算を実施すべきかを計画する摂動マップ(用語4)を構築しました(図6)。このとき、摂動マップ内に熱力学的サイクル(用語5)を導入することで、計算誤差を低減させる工夫も行っています。図3 中間化合物導入の概要。図の左のように2つの分子の構造的な変化が大きい場合には、直接FEP計算を行うのは困難である。PairMapでは図の右のように中間化合物を介して計算することで、簡単な構造変換の組み合わせでΔΔGを求める。 図4 網羅的な中間化合物生成の概要。出発化合物に対して原子の変更・削除の2つの操作を繰り返すことで、目的化合物に化学構造が近い中間化合物を網羅的に生成する。 図5 PairMap法の概念図。出発化合物と目的化合物の間を橋渡しするように、網羅的に中間化合物が生成される。その中から、橋渡しに最低限必要な中間化合物の組み合わせを選択し、摂動マップを構築する。 図6 共通の基本骨格を持つ化合物群の摂動マップに中間化合物を導入する例。 さらに、PairMapを1つの化合物ペアだけでなく、共通の基本骨格を有する化合物集合に対しても適用できるように拡張しました(図6)。この拡張により、化合物集合に対する摂動マップ上にFEP計算が困難なペアが発生した場合に、PairMapによる中間化合物を導入することで、ネットワーク全体としての計算精度を向上させられるようになりました。実際に、すでに活性値が実験によって明らかになっている複数のベンチマークデータセットから、特に複雑な構造変換を含む化合物ペアを選抜してFEP計算を実施したところ、従来法では精度が悪かった化合物ペアでも、本手法によって計算時間の大幅な増加を抑えつつ、計算精度を高められることを実証しました。またPairMapは既存の中間化合物の生成方法よりも高速であり、網羅性も考慮されていることから、より少ない中間化合物の導入で計算の最適化ができることも示しました。   ●社会的インパクト 今回開発したPairMapは、オープンソースソフトウェアとしてプログラム共有サイトGitHub (https://github.com/ohuelab/PairMap) からダウンロード可能となっています。PairMapの利用により、創薬の化合物最適化プロセスで重要となるスキャフォールドホッピング(用語6)や、分子量が大きめの化合物の設計など、これまでFEPの適用が難しかった状況にも対応が可能になります。これにより、医薬品開発プロセスの初期段階でより多くの有望な化合物の選別・最適化を迅速に行えるようになり、医薬品開発コストの削減と、効率的で持続可能な創薬が実現すると期待されます。   ●今後の展開 研究チームはPairMapをさらに拡張し、電荷変化を伴う変換への対応を行っています。さらにAIとの組み合わせによって、膨大な化合物空間を効率的に探索する手法の開発をすでに進めています。これにより、さらに幅広い化合物群を対象とした高精度なFEP計算が可能になり、創薬支援技術のより一層の革新が見込まれます。   ●付記 本研究は、東京科学大学とアリヴェクシス株式会社による共同研究契約に基づいて実施されました。また、日本学術振興会 科学研究費助成事業(大上雅史:JP23H04880、JP23H04887、古井海里:JP24KJ1091)、日本医療研究開発機構 創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム(BINDS)(大上雅史:JP24ama121026)、科学技術振興機構 創発的研究支援事業(大上雅史:JPMJFR216J)による支援を受けています。   【用語説明】 (1)
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8.0億円のSeries D 1st クロージング完了のお知らせ

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07 1月, 2025 - 
アリヴェクシス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO 木村 俊 以下、「当社」といいます。)は、総額8.0億円のSeries D 1st クロージングが完了いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。 Series D 1st クロージングに参画した投資家は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、DBJキャピタル株式会社、及び株式会社ファストトラックイニシアティブが運用するそれぞれのファンドであります。今回のSeries D資金調達を含む累計での資金調達額は総額で約66.6億円となりました。 当社は、今回調達した資金を活用し、10以上の自社創薬研究プログラムの推進に加え、最先端の計算科学技術に基づく創薬プラットフォームModBind™を駆使したネットワーク型研究開発を更に加速いたします。これら創薬に関する研究開発活動を通じて、当社の主要ビジネスモデルである早期導出事業及び協業事業を積極的に展開し、更なる企業価値向上を目指してまいります。 【アリヴェクシス株式会社 代表取締役 木村 俊のコメント】 「この度、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社と既存株主を引受先とするSeries D資金調達の1st クロージング完了を発表できることを嬉しく思います。前回の資金調達以来、当社はカテプシンC阻害剤プログラムの導出に成功し、現在、導出先と協力して同プログラムのIND申請に向けた活動を進めております。また、当社の画期的な創薬プラットフォームModBind™は、従来のシミュレーション予測技術とは異なる理論的アプローチに基づき、化合物の薬効を高精度かつ従来法に比べ最大2000倍以上のスピードで且つリファレンス化合物の実験データ無しで予測することができるアルゴリズムであり、初期バージョンに関する論文発表を行うに至っております。今回調達した資金を活用し、当社の免疫領域およびがん領域の創薬研究プログラムの導出とともに、ModBind™に関連した協業の実現を目指してまいります。私たちは、株主やパートナーの皆様とともに、困っている患者さんやそのご家族のために新薬の発見を加速させるという使命に向かって走り続けてまいります。」 【JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社 鈴木はな絵氏のコメント】 「この度、アリヴェクシス様への新規投資を行い、製薬業界で長年の経験を持ち、グローバルに事業展開をされている同社のチームとご一緒できることを大変嬉しく思うとともに、非常に期待しております。さらに、昨今、AIや半導体技術が飛躍的に進化する中、アリヴェクシス様が持つ計算化学を基盤としたシミュレーションプラットフォームには、大きな可能性を感じております。 弊社といたしましても、アリヴェクシス様の更なる事業成長を全力で支援してまいります。その結果として、患者様やそのご家族のために新薬の発見を加速し、日本の創薬ベンチャーエコシステムのさらなる活性化に貢献できることを確信しております。」   8.0億円のSeries D 1st クロージング完了のお知らせ(PDF)

計算創薬プラットフォームModBind™に関する論文の公開のお知らせ

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20 12月, 2024 - 
アリヴェクシス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO 木村 俊 以下、「当社」といいます。)は、当社の計算創薬プラットフォームであるModBindTMに関する論文が公開されましたので、下記のとおりお知らせいたします。 当社計算化学部門ヘッドであるWilliam Sinkoらによる「ModBind, a Rapid Simulation-Based Predictor of Ligand Binding and Off-Rates」と題したこの研究論文は、米国化学会関連誌である「Journal of Chemical Information and Modeling」に掲載されました。本論文では、従来の手法に比べて最大数千倍以上高速かつ、正確な絶対的リガンド結合強度予測を可能にする、当社の画期的なシミュレーション技術であるModBindTMの初期バージョンの方法論、機能検証、および応用の結果について報告しています。当社では、この技術を活用して創薬研究開発を加速することで、すでに複数の自社プロジェクトで臨床候補化合物の同定に至っており、また製薬企業などとの共同研究なども行っています。 <論文情報> タイトル: ModBind, a Rapid Simulation-Based Predictor of Ligand Binding and Off-Rates 著者名: William Sinko、Blake Mertz、清水喬史、高橋泰輔、寺田央、木村俊(アリヴェクシス株式会社) 雑誌名: Journal of Chemical Information and Modeling DOI: 10.1021/acs.jcim.4c01805 論文公開日: 2024年12月16日 (オンライン) 【アリヴェクシス株式会社 代表取締役CEO 木村 俊のコメント】 「私たちは、弊社の革新的ModBind™技術に関する研究論文が発表されたことを大変嬉しく思います。過去数年間にわたり、私たちはこの独自技術を開発し、自社での創薬プログラムや製薬企業などの社外パートナーとの協業に適用してきました。その結果として、複数の臨床候補分子の発見を加速することができました。我々の手法は、創薬分野の最先端技術とは異なる統計熱力学理論に基づいており、正確な予測に向けた収束に必要なシミュレーション時間を100~1000分の1以下に短縮することを可能にしています。今回の論文発表が、業界内の議論や革新を促し、高い未充足医療ニーズを持つ疾患に対するさらなる薬剤候補の効率的な発見を可能にすることを願っています。」   計算創薬プラットフォームModBindTMに関する論文の公開のお知らせ(PDF)

AI・人工知能EXPOの株式会社マクニカ出展ブースでのModBind™に関するプレゼンテーションのお知らせ

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28 10月, 2024 - 
アリヴェクシス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO 木村 俊 以下、「当社」といいます。)は、2024年11月20日~22日に幕張メッセで開催される第5回AI・人工知能EXPO秋に、株式会社マクニカが出展するブースにおいて、当社創薬プラットフォーム技術ModBind™に関するプレゼンテーションと展示を行うこととなりましたのでお知らせいたします。 本AI・人工知能EXPOは、開催3日間で、延べ数万人が参加する日本最大のAI関連の専門総合展示会です。株式会社マクニカは、NVIDIA社の正規代理店としてNVIDIAのアクセラレーテッド コンピューティングとソフトウェア、さらに世界中のパートナー企業による最先端技術を柔軟に組み合わせたAIソリューションを展示します。 当社ではすでに、創薬標的と低分子化合物の間の結合強度について、高速かつ高精度な絶対予測が可能である独自の基幹プラットフォーム技術ModBind™により、複数の臨床候補化合物を見出しており、一部については開発・販売ライセンスの導出も実現しております。現在、このような実績のあるModBind™によって生み出される、大量かつ正確なシミュレーションデータについて、AIの学習データへの展開を進めております。今回のプレゼンテーションでは、NVIDIA社が展開する、生体分子に特化した強力なAIプラットフォームNVIDIA BioNeMo™と、当社ModBind™の連携の可能性などについて、情報発信を行う予定です。   当社プレゼンテーション予定日時は以下のとおりです。 日時:2024年11月20日(水)~22日(金)10:00-16:00 (実際のプレゼンテーションの時間は調整中) 場所:第5回AI・人工知能EXPO秋(幕張メッセ) 株式会社マクニカ出展ブース内   AI・人工知能EXPOの株式会社マクニカ出展ブースでのModBind™に関するプレゼンテーションのお知らせ(PDF)

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